トラブルを成長につなげるマインドセット(心のもち方)

年度末を迎え、仕事に追われている職場もあるのではないだろうか。


私が勤務している学校も例外ではない。
受験や学年末テストの準備、また成績処理や通知用の作成など多くの業務が立て込んでいる。

そんな仕事が立て込んでいるときに限って、生徒間のトラブルが起きたりする(汗)
しかも不思議なことに、マイナスの出来事は続くことがあるのだ。

 

ケンカをした生徒の聞き取り(事実の確認)を昼休みにしていると、急に部屋の扉が開いた。そちらを見ると呼吸が荒くなった生徒が立っており、「〇〇先生、向こうでケンカが発生しています!止めに来てください!」と呼びに来る始末。
そうかと思えば、「〇〇先生、向こうのほうで、教室のガラスが割れたようです!」なんてことも…。
まさに、猫の手も借りたいという状況である(汗)

仕事に追われて教員の心に余裕がないと、不思議とそれが生徒にも伝わり、生徒も落ち着かない状況が生まれてしまう。

 

そんな時に大切にしているのが、深呼吸をして、冷静になることである。
負の連鎖が起きている時に、生徒や周りの環境を変えようと思っても、そう簡単にはいかない。
最も手っ取り早く変えることができるのが、自分のマインドセットである。

 

マインドセットとは、物事を考えるときの「心の持ち方」や「考え方の枠組み」のことを指す。
簡単に言うと、どういうふうに物事を捉えるか、どんな態度で挑むかということだ。

 

負の出来事を自己の成長につなげるマインドセット

①負の出来事への挑戦の先に、成長があると考える
何事も行動しなければ始まらない。その行動は、確実に自分の成長につながる。

『どんなトラブル(出来事)も、自分を成長させるための経験』とプラスに考えることを大切にする。

 

② 自分の能力や人格を否定せずに、これからどうするかを考える(未来思考)
『私はだめな人間だ。』と自分の能力や人格を否定するような考えはマイナスにしかならない。
負の出来事の発生や失敗に至るまでの自分の行動をの反省は、短時間にする。
それよりも、『これからどんな状況にもっていきたいか』、『そのために、自分には何ができるか』など、未来に視点を置き考える。

 

③プラス(前向きな)言葉を使う
自分が発した言葉を最も聞いているのは自分自身である。そして、脳は無意識に言葉を吸収し、心に影響を及ぼす。そのため、前向きな言葉を使うことで、心が前向きになり、物事に取り組む態度が変わってくる。


負の出来事や仕事でのミスが続くと、誰でも落ち込んでしまうもの。特に高校や大学を卒業したばかりの若い時は、経験の少なさから不安を感じやすい。それが考え方や心に影響を与えてしまう。しかし、マインドセットを変えることで、どのような出来事であっても、自分の成長につなげることができるのではないかと考える。